あげ‐まり【上げ鞠】
蹴鞠(けまり)で、けり始めの作法。懸かりの木や人に当たらないように、人の目の高さほどにけり上げる。貴人や名人が務めた。「御門(みかど)も御鞠に立たせ給へり。二条関白良実—し給ひき」〈増鏡・おりゐる雲〉
あこう‐ぎし【赤穂義士】
元禄15年12月14日(1703年1月30日)、主君の浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)の恥辱をそそぐため、吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしなか)を討った旧赤穂藩士47名のこと。...
あさ‐がお【朝顔】
1 ヒルガオ科の蔓性(つるせい)の一年草。茎は左巻き。葉は大きな切れ込みがある。夏の朝、らっぱ状の花を開く。種子は漢方で牽牛子(けんごし)といい、緩下剤などに用いる。東アジアの原産で、奈良時...
あさ‐がけ【朝駆け/朝駈け】
[名](スル) 1 朝早く馬を走らせること。 2 朝早く不意に敵陣を襲うこと。⇔夜討ち。 3 新聞記者などが、朝早く予告なしに取材先に出向くこと。「夜討ち—の取材」 4 物事の容易なことのたとえ...
あさくさ【浅草】
東京都台東区の地名。浅草寺(せんそうじ)の門前町として発達。仲見世・新仲見世の商店街、旧浅草公園を区分した際の六区の興行街などがある。三社祭・ほおずき市・羽子板市など江戸以来の行事が多い。もと東...
あさ‐ごみ【朝込み】
早朝、遊郭の開門と同時に入り込んで遊ぶこと。「—の床の内には、明け渡る鳥の声をかこち」〈浮・万金丹・一〉
あさ‐ごろも【麻衣】
「あさぎぬ」に同じ。「使はしし御門の人も白たへの—着て」〈万・一九九〉
あさ‐ざけ【朝酒】
朝から酒を飲むこと。また、その酒。「—は門田(かどた)を売っても飲め」
あさばしょう【阿娑縛抄】
台密における教相や事相を集大成した図像集。227巻、または233巻。小川承澄の編で建治元年(1275)完成とも、門下の尊澄の編で正元元年(1259)完成ともいわれる。二百巻抄。
あさひ‐やき【朝日焼】
慶長(1596〜1615)のころ、山城(京都府)宇治の朝日山で作られた陶器。「朝日」の銘印がある。奥村次郎右衛門(藤作)の創始。正保(1644〜1648)ごろ小堀遠州の指導で茶器を焼いた。遠州七...