いき【閾】
1 門の内と外をくぎる境目の木。また、境目。敷居。 2 心理学で、ある感覚や同種の刺激の相違を感知できるか否かの境目。また、その刺激量。→刺激閾(しげきいき) →弁別閾(べんべついき)
いき【閾】
[音]イキ(ヰキ)(呉) [訓]しきみ 内と外の境界。しきり。範囲。「閾下/識閾」 [補説]原義は、門の敷居。
このひとのいき【この人の閾】
保坂和志の短編小説。10年ぶりに再会した学生時代の女性の先輩の姿を「ぼく」の視点から淡々と描く。平成7年(1995)発表。同年、第113回芥川賞受賞。
しき【閾】
「しきみ」に同じ。
しき‐い【敷居/閾】
1 門の内と外との仕切りとして敷く横木。また、部屋の境に敷く、引き戸・障子・ふすまなどを開けたてするための溝やレールのついた横木。 2 屋内や地上に敷いて座るござ・むしろの類。〈名義抄〉
しき‐いき【識閾】
ある意識の出現または消失の境界。意識閾。
しきみ【閾】
内外の境として門や戸口などの下に敷く横木。現在の、敷居に当たる。戸閾(とじきみ)。
しげき‐いき【刺激閾】
心理学で、ある感覚を生じさせるのに必要な最少の刺激量。絶対閾。→閾(いき)
と‐じきみ【戸閾】
1 「閾(しきみ)」に同じ。 2 (「軾」とも書く)牛車(ぎっしゃ)の前の口の下にわたした仕切り板。
べんべつ‐いき【弁別閾】
心理学で、同種の刺激を変化させたとき、その相違を感知できる最小の刺激差。最小可知差異。丁度可知差異。