いん‐けん【陰険】
[形動][文][ナリ] 1 表面は何気なく装いながら、心の内に悪意を隠しているさま。「—に立ちまわる」 2 意地悪そうに見えるさま。「—な目つき」 [派生]いんけんさ[名]
いん‐げつ【陰月】
陰暦4月の異称。→陽月
いん‐こく【陰刻】
[名](スル) 文字や絵画などをくぼませて彫ること。⇔陽刻。
[形動][文][ナリ]陰気で寒々としたさま。「—な冬が彼岸の風に吹き払われた時」〈漱石・行人〉
いん‐さん【陰惨】
[名・形動]暗くむごたらしい感じ。また、そのさま。「—を極める」「—な事件」
いん‐しつ【陰湿】
[名・形動]暗くてじめじめしていること。陰気で晴れ晴れしないこと。また、そのさま。「—な土地」「—ないたずら」
いん‐しょう【陰証】
漢方で、病勢が体内にこもり、外に現れない病症。⇔陽証。
いん‐しん【陰唇】
女性の外部生殖器の一部。膣(ちつ)と尿道を囲む皮膚のひだ。外側の大陰唇と内側の小陰唇とがある。
いん‐しん【陰森】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 樹木が生い茂って暗いさま。「—として、日を蔽う森の梢を仰ぎ見て」〈魯庵・社会百面相〉 2 薄暗くてもの寂しいさま。「さらぬだに—たる夜色は益す冥(くら)く」〈...
いん‐じ【隠事/陰事】
秘密にしておくべきこと。かくしごと。秘事。
いん‐じゅ【陰樹】
幼樹のころに日陰でも生育できる樹木。ブナ・シイ・カシなど。→陽樹