ふん‐いん【分陰】
わずか一分(ぶ)の光陰。きわめて短い時間。寸陰。「—を惜しむ」
ほと【陰】
1 女性の陰部。女陰。「—を衝(つ)きて死にき」〈記・上〉 2 山間のくぼんだところ。「御陵は畝火山の御(み)—にあり」〈記・中〉
ま‐かげ【目陰/目蔭】
1 遠くを見るとき、光線を遮るために、手を額(ひたい)にかざすこと。「鼬(いたち)の…、—なんどして」〈盛衰記・一三〉 2 疑わしく思うような目つきをすること。「気色ばみたる御—こそわづらはしけ...
まつ‐かげ【松陰/松影】
1 松の木かげ。 2 松の木の水面などに映った姿。「—の清き浜辺に玉敷かば君来まさむか清き浜辺に」〈万・四二七一〉
み‐かげ【御陰/御蔭】
1 日を避けて陰となる所。転じて、御殿。「高知るや天(あめ)の—天知るや日の—」〈万・五二〉 2 神・天皇から受けた恩恵。おかげ。庇護。「つくばねのこの面(も)かの面に蔭はあれど君が—にますかげ...
み‐かげ【水陰】
水におおわれた所。水のかげ。みがくれ。「岩そそく—に茂る菅の根の永くや袖をくたし果ててん」〈続後撰・恋三〉
みず‐かげ【水陰】
水辺の物陰。
もの‐かげ【物陰】
物に隠れて見えない所。物の陰になっている部分。「—に身をひそめる」
や‐いん【夜陰】
夜のやみ。夜の暗さ。また、夜中。夜分。「—に乗じて攻撃をしかける」
や‐かげ【家陰/屋陰】
家のために物陰になった所。「—に消え残りたる雪の」〈徒然・一〇五〉