やま‐かげ【山陰】
山の陰になること。山にさえぎられること。また、その場所。「—に沈む月」
やました‐かげ【山下陰】
山のふもとの陰となる所。「尋ね来る人もやあると足引きの—に花ぞ残れる」〈国基集〉
ゆう‐かげ【夕陰】
夕方、日の光が当たらず陰になっている所。「影草の生ひたる宿の—に鳴くこほろぎは聞けど飽かぬかも」〈万・二一五九〉
ゆうやま‐かげ【夕山陰】
夕山の陰となる場所。夕山の陰。
寄(よ)らば大樹(たいじゅ)の陰(かげ)
身を寄せるならば、大木の下が安全である。同じ頼るならば、勢力のある人のほうがよいというたとえ。
りょう‐あん【諒闇/諒陰/亮陰】
《「諒」はまこと、「闇」は謹慎の意、「陰」はもだすと訓じ、沈黙を守る意》天皇が、その父母の死にあたり喪に服する期間。また、天皇・太皇太后・皇太后の死にあたり喪に服する期間。ろうあん。
りょう‐いん【涼陰/涼蔭】
涼しい木かげ。
りょく‐いん【緑陰/緑蔭】
青葉の茂った木立のかげ。《季 夏》「—にして乞はれたる煙草の火/敦」