うしろ‐ごと【後ろ言】
1 過ぎたことの愚痴を言うこと。繰り言。「殿は—をばし給ふらん」〈平治・下〉 2 陰で人の悪口を言うこと。また、その悪口。陰口(かげぐち)。「鼻ひるは—をすると云ふぞ」〈毛詩抄・二〉
うしろ‐だて【後ろ盾/後ろ楯】
1 《2が原義》陰にあって力を貸し、助けること。また、その人。後ろ見。「有力な—をもつ」 2 背後を守る盾。後ろを防ぐもの。〈運歩色葉〉
うしろ‐ゆび【後ろ指】
(多く「後ろ指をさす」の形で)後ろから指さして、そしること。陰で人の悪口を言うこと。「人に—をさされる」
うすば‐さいしん【薄葉細辛】
ウマノスズクサ科の多年草。樹陰に生え、根茎から長い柄のある心臓形の葉を2枚出す。3〜5月、まだ葉が開ききらないうちに、淡紫色の花をつける。根や根茎は漢方で細辛といい薬用。
うずくま・る【蹲る/踞る】
[動ラ五(四)] 1 からだを丸くしてしゃがみ込む。また、獣が足をたたみ込んで腹ばいになる。「物陰に—・る」 2 しゃがんで礼をする。「扇を笏(しゃく)にとりて、すこしうつぶして、—・り居たり」...
うち‐べんけい【内弁慶】
[名・形動]家の中ではいばりちらすが、外では意気地のないこと。また、そのさまや、そういう人。陰弁慶。「—な子供」
うつ【鬱】
[常用漢字] [音]ウツ(漢) 1 草木がこんもりと茂る。「鬱然・鬱蒼(うっそう)」 2 ふさがる。気分が中にこもる。「鬱鬱・鬱血・鬱積/陰鬱・躁鬱(そううつ)・沈鬱・憂鬱」 3 こもった気が盛...
う‐づき【卯月】
陰暦4月の異称。卯の花月。卯の花の咲く月の意とも、稲の種を植える植月(うつき)の意ともいう。《季 夏》
うづき‐の‐いみ【卯月の忌み】
1 陰暦4月の賀茂の祭に関係する者が、潔斎のため、祭りに先立って家にこもること。「ほととぎす—に忌(い)こもるを思ひ知りても来鳴くなるかな」〈山家集・上〉 2 御田植え祭りの前の物忌み。
う‐なみ【卯波】
卯月(うづき)(陰暦4月)のころ海に立つ波。卯月波。《季 夏》「四五月の—さ浪やほととぎす/許六」