せき【隻】
[接尾]助数詞。 1 比較的大きい船を数えるのに用いる。「駆逐艦二—」 2 屏風など対(つい)になっているものの片方を数えるのに用いる。「六曲一—」 3 魚・鳥・矢などを数えるのに用いる。「箭二...
せき【隻】
[常用漢字] [音]セキ(漢) 1 二つあるものの片方。「隻眼・隻手・隻腕」 2 ただ一つ。ほんの少し。「隻語/片言隻句」
せき‐えい【隻影】
ただ一つの物の影。片影。
せき‐がん【隻眼】
1 一つの目。片目。 2 ものを見抜く眼識。すぐれた識見。また、独自の見識。一隻眼。「我が—の爛々(らんらん)たる方万里を照らして」〈魯庵・社会百面相〉
せき‐ご【隻語】
1 ちょっとした言葉。短い言葉。「片言—」「惨として—無く」〈露伴・運命〉 2 かたこと。特に、子供のかたこと。
せき‐しゅ【隻手】
片方の手。片手。
隻手(せきしゅ)の音声(おんじょう)
禅宗の公案の一。両手を打つと音が出るが、片手にはどんな音があるかということを問うもの。思慮分別を越えた絶対の境地に導くものとして、白隠が初学者のために用いた。隻手の声。
せき‐わん【隻腕】
片腕。隻手(せきしゅ)。
せっ‐きゃく【隻脚】
片足。1本足。
せき‐く【隻句】
⇒せっく(隻句)