こうのす‐びな【鴻巣雛】
鴻巣市産の雛人形。頭と手足を型抜きし、綿繻珍(めんしゅちん)などで胴を包み、黒塗りの台の上に立てたもの。
こきん‐びな【古今雛】
安永(1772〜1781)のころ、江戸の人形師原舟月が創始した雛人形。古代雛に当世ふうの新意匠を加えたもので、目に玉眼を用いたのが特徴。
こごめ‐びな【小米雛】
三重県山田地方で作られた、高さ1.5センチくらいの紙雛。3月3日の飾り、また、女児の遊びに使われた。
こしがや‐びな【越谷雛】
江戸時代、武蔵(むさし)国越谷から産出した素朴で雅味のある雛人形。
こ‐びな【小雛】
小さな雛人形。
さつま‐いとびな【薩摩糸雛】
糸雛の一。二つ折りまたは三つ折りにした厚紙に浦島と乙姫、高砂の尉(じょう)と姥(うば)などを絵模様に描いたもの。頭髪は麻糸や色糸で作り、後方に垂らした。
しょうぞく‐びな【装束雛】
装束を着けた雛人形。男雛に太刀がなく、女雛に天冠がない。
しょせい‐びな【初生雛】
卵から出てきたばかりの鶏のひな。体内には栄養源となる卵黄が残存し、餌(えさ)を与えなくてもよく、輸送ができる。
じろざえもん‐びな【次郎左衛門雛】
江戸時代中ごろ、京都の人形師、雛屋次郎左衛門が作り出した雛人形。優雅なおもむきの内裏雛。
すう【雛】
[人名用漢字] [音]スウ(慣) [訓]ひな ひいな 〈スウ〉 1 鳥の子。ひな。「育雛」 2 子供。まだ一人前でない人。「雛妓(すうぎ)/鳳雛(ほうすう)」 〈ひな(びな)〉「雛形・雛鳥/女雛」