のき‐じょう【退き状】
離縁状。ふつう女の側から書くものをいう。「厭になってしまうたと言ふ、ひと通りの—を」〈伎・五大力〉
は‐きょう【破鏡】
1 割れた鏡。 2 夫婦が離縁すること。離れて暮らすことになった夫婦が、鏡を二つに割ってそれぞれの一片を持ち、愛情のあかしとしたが、妻が不義を働いたためにその一片がカササギとなって夫の所へ舞い戻...
ひっくくり【引括】
狂言。うるさい妻を離縁しようとした男が、離別のしるしになんでもやると言うと、妻は夫の頭に袋をかぶせてひっくくり、これが欲しいと引いて行く。
暇(ひま)を出(だ)・す
1 休暇を与える。暇をやる。「夏に一週間の—・す」 2 使用人などをやめさせる。また、妻を離縁する。暇をやる。「怠けて—・される」
暇(ひま)を取(と)・る
1 休暇を取る。暇をもらう。「法事のため—・る」 2 使用人などがやめる。また、妻のほうから離縁する。暇をもらう。「—・って実家へ戻る」 3 時間がかかる。暇どる。「—・る作業」
ふ‐えん【不縁】
1 夫婦・養子などの縁組が切れること。離縁になること。「釣り合わぬは—のもと」 2 縁組がまとまらないこと。縁のないこと。「見合いの相手と—になる」
ふく‐うじ【復氏】
婚姻・養子縁組などで氏を改めた者が、以前の氏に復すること。離婚・離縁または配偶者の死亡などの場合に認められる。ふくし。
ふく‐えん【復縁】
[名](スル)離婚した夫婦、離縁した養子縁組などが再びもとの関係に戻ること。「折を見て—する」
覆水(ふくすい)盆(ぼん)に返(かえ)らず
《周の太公望が斉(せい)に封ぜられたとき、離縁して去った妻が復縁を求めて来たが、盆の水をこぼし、この水をもとにもどせたら求めに応じようと言って復縁を拒絶したという「拾遺記」中の故事から。前漢の朱...
ふく‐せき【復籍】
[名](スル) 1 婚姻・養子縁組で他の戸籍に入った者が、離婚・離縁などによって、もとの戸籍にかえること。 2 退学によって学籍を離れたものが、復学すること。