ほうしがはは【法師ヶ母】
狂言。亭主が酒に酔った勢いで女房を離縁するが、女房は実家へ帰る途中に、「法師(子供)が母恋しや」と狂乱の体の夫と会い、よりを戻す。
みかずき【箕被】
狂言。連歌に明け暮れる夫に愛想をつかした妻が、離縁のしるしの箕を被(かず)いて出ていこうとすると、それを見て夫が発句を詠む。妻は脇句でみごとに応じて、仲直りする。
みくだり‐はん【三行半/三下り半】
《三行半に書く習慣から》江戸時代、夫から妻への離縁状の俗称。離縁する旨と、妻の再婚を許可する旨を書いたもの。転じて、離縁すること。「—を突きつける」
元(もと)の鞘(さや)に収(おさ)ま・る
いったん絶交または離縁した者が、再びもとの関係に戻る。
りえん‐じょう【離縁状】
夫が妻を離縁するときにその旨を記して渡す書状。江戸時代、妻はこれを受け取れば再婚することができた。三くだり半。去り状。離別状。