ゆき‐がこい【雪囲い】
1 雪国で、風雪を防ぐため、家の周囲を囲うこと。また、その設備。雪垣。《季 冬》「親犬や天窓(あたま)で明ける—/一茶」 2 庭木を雪や霜から守るために、むしろやわらで囲うこと。また、そのもの。
ゆき‐がた【雪形】
山腹にできる残雪の形。
ゆき‐がっせん【雪合戦】
二手に分かれて、こぶし大にかためた雪を投げ合う遊び。雪投げ。雪打ち。《季 冬》「—わざと転ぶも恋ならめ/虚子」
ゆき‐がて【雪糅】
雪がまじっていること。雪まじり。「神無月時雨ばかりは降らずして—にさへなどかなるらむ」〈中院本後撰・冬〉
ゆき‐ぎえ【雪消え】
雪がとけて消えること。また、その時。ゆきげ。「—に摘みて侍るなりとて、沢の芹(せり)、峰の蕨(わらび)など奉りたり」〈源・椎本〉
ゆきぎえ‐づき【雪消え月】
陰暦2月の異称。
ゆき‐ぐつ【雪沓】
雪道を歩くときに履く、深いわらぐつ。《季 冬》「—も脱がで炉辺の話かな/子規」
ゆき‐ぐに【雪国】
雪の多い地方。《季 冬》
ゆきぐに【雪国】
川端康成の小説。昭和10〜12年(1935〜1937)、さらに昭和22年(1947)発表。雪国の温泉町を舞台に、無為徒食の男島村と芸者駒子との交情を通し、人間の宿命的な生の悲しみを描いた叙情的作品。
ゆき‐ぐも【雪雲】
雪を降らせる雲。俗に、乱層雲のこと。《季 冬》