あられ【霰】
1 雲の中で雪に微小な水滴が凍りつき、白色の小さい粒となって降ってくるもの。雪霰(ゆきあられ)と氷霰(こおりあられ)とがある。気象用語では直径5ミリ未満が霰、5ミリ以上が雹(ひょう)。《季 冬》...
あられ‐いし【霰石】
炭酸カルシウムからなる鉱物。成分は方解石と同じであるが、結晶構造が異なる。多く柱状・塊状・豆粒状で、白色。斜方晶系。アラゴナイト。
あられ‐かん【霰羹】
賽(さい)の目に切ったヤマノイモをまぜて作ったようかん。
あられ‐がすり【霰絣】
あられのような小さな正方形の文様の絣。
あられ‐がま【霰釜】
茶の湯釜の一。胴の地紋につぶつぶを鋳出したもの。
あられ‐がゆ【霰粥】
タイ・スズキなどの魚肉を細かくほぐしたものを入れたかゆ。
あられ‐こもん【霰小紋】
あられのような細かい文様を一面に染め出したもの。
あられ‐ざけ【霰酒】
あられ餅を、焼酎(しょうちゅう)につけて干すことを数回繰り返してから、みりんの中に入れて密封・熟成させた酒。奈良の特産。みぞれ酒。《季 冬》「炉びらきや雪中庵の—/蕪村」
あられ‐しょうが【霰生姜】
ショウガを細かく刻んだもの。なますなどの上にかけて薬味とする。
あられ‐じ【霰地】
細かい正方形を連続させた地文様を織り出した織物。