つゆ‐の‐み【露の身】
露のように消えやすくはかない身。露の命。「ながらへむ年も思はぬ—のさすがに消えむ事をこそ思へ」〈新古今・雑下〉
つゆ‐の‐やど【露の宿】
「露の宿り」に同じ。「袖ぬらすしのの葉草のかり庵に—訪ふ秋の夜の月」〈新千載・秋上〉
つゆ‐の‐やどり【露の宿り】
露のおくところ。また、露のおいている宿。露の宿。「わが袖は草の庵にあらねども暮るれば—なりけり」〈伊勢・五六〉
つゆ‐の‐よ【露の世】
消えやすい露のように、はかないこの世。「ややもせば消えを争ふ—におくれ先立つ程へずもがな」〈源・御法〉
つゆ‐はらい【露払い】
1 貴人の先に立って道を開くこと。また、その役を務める人。転じて、行列などの先導をすること。また、その人。「—を務める」 2 遊芸などで、最初に演じること。また、その人。 3 相撲で、横綱の土俵...
つゆ‐ばかり【露許り】
[副]わずかばかり。ほんのすこし。「—なれどいと嬉しかりけり」〈源・藤袴〉
つゆほど‐も【露程も】
[副](あとに打消しの語を伴って)少しも。ちっとも。「—うわさを信じない」
つゆ‐むし【露虫】
キリギリス科の昆虫。体長約2センチ。体は緑色で細長く、黄褐色の長い触角をもつ。雌の産卵管は鎌状で上に反る。夏から秋に草の上で、雄はツツツジィージィーと鳴く。灯火にもやってくる。
つゆ‐も【露も】
[副] 1 (下に打消しの語を伴って)少しも。ちっとも。「—疑わない」 2 (仮定表現に用いて)少しでも。まったく。「—、物、空にかけらば、ふと射殺し給へ」〈竹取〉
つゆわけ‐ごろも【露分け衣】
露の多い草の中などを分けて行くときに着る衣。「夏草の—着けなくに我が衣手の乾(ふ)る時もなき」〈万・一九九四〉