よもぎ‐の‐あと【蓬の跡】
灸(きゅう)をすえたあと。「朝露のひるまはいつぞ秋風に—も思ひ乱れぬ」〈隆信集〉
よも‐の‐あらし【四方の嵐】
1 あたりを吹き荒れる嵐。 2 浮世の波風。「浅茅生(あさぢふ)の露のやどりに君を置きて—ぞしづ心なき」〈源・賢木〉
よろずちょうほう【万朝報】
日刊新聞の一。明治25年(1892)黒岩涙香が東京で創刊。社会記事や翻案小説などを載せ発展。内村鑑三・幸徳秋水・堺利彦らが加わり、社会批判を展開し、日露開戦前には一時非戦論を主張。昭和15年(1...
ヨーロッパ‐ロシア【European Russia】
ロシア連邦のうち、ヨーロッパに属する地域。ウラル山脈から西をいう。欧露。
らい‐じょう【来状】
よそから来た手紙。来書。来信。「室内には—の山をなせり」〈露伴・露団々〉
ら‐しゅつ【裸出】
[名](スル)物におおわれず、むき出しになっていること。露出。「周囲一木なく、平野に—して」〈独歩・愛弟通信〉
ラチチュード【latitude】
《許容度の意。「ラティテュード」とも》フィルムや印画紙、デジタルカメラのイメージセンサーの適正露光より少々の過不足があっても、補正して画像を得ることのできる露光許容範囲。この範囲を超えて明るい部...
埒(らち)も無(な)・い
《「らっし(﨟次)もない」の音変化ともいう》 1 とりとめがない。たわいもない。「—・い話」「—・く笑いころげる」 2 きまりがつかない。順序だっていない。めちゃくちゃである。「家の経済などは—...
らんにゃ【蘭若】
《「阿蘭若」の略》寺院。精舎(しょうじゃ)。「高野の—、比叡(ひえ)の仏刹(ぶっさつ)」〈露伴・二日物語〉
ランビキ
《(ポルトガル)alambiqueから。「蘭引」とも書く》江戸時代、酒類などの蒸留に用いた器具。陶器製の深なべに溶液を入れ、ふたに水を入れてのせ、下から加熱すると、生じる蒸気がふたの裏面で冷やさ...