ない‐ほう【内方】
1 内部のほう。うちがわ。⇔外方。 2 (「内宝」とも書く)他人の妻を敬っていう語。内儀。内室。うちかた。「高砂歌う礼式さえすれば、夫(それ)で女は御—様になり」〈露伴・寝耳鉄砲〉
ない‐まく【内幕】
外部には知られていない内部の事情。うちまく。「—を暴露する」
なか‐くぐり【中潜り】
茶室の庭で、外露地と内露地との間にある門。くぐって出入りするのでいう。
なか‐だち【中立ち】
1 会合などの中途で席を立つこと。中座。 2 正式の茶事で、懐石のあと、後座が始まるまで客がいったん席を立って露地の腰掛けに出ること。
なが‐おい【長追い】
[名](スル)逃げる者を遠くまで追いかけること。深追いすること。「それでも厭(あ)かずばと、—する」〈露伴・椀久物語〉
なげき‐の‐いろ【嘆きの色】
嘆き悲しむようす。和歌では多く、「木」に掛けて用いる。「夏山の木のした露の深ければかつぞ—もえにける」〈かげろふ・下〉
なさけ‐らし・い【情けらしい】
[形][文]なさけら・し[シク]情が細やかそうである。「いろいろな灯火が、人懐っこい、—・い光をそれぞれに増してきた」〈万太郎・露芝〉
なぞ‐や【何ぞや】
[連語]《連語「な(何)ぞ」+係助詞「や」》 1 どうしたことだろう。なんだろう。「かからぬ世にも経べき身を、—」〈かげろふ・上〉 2 (副詞的に用いて) ㋐疑問の意を表す。どうして…か。なぜ…...
なだい‐ひろう【名題披露】
歌舞伎俳優が名題役者に昇進した時に行う披露。
なつ‐ぎく【夏菊】
6月から7月ごろにかけて花が咲く菊の品種の総称。小輪の八重咲きが多い。《季 夏》「—に露をうったる家居かな/鬼貫」