わっ‐ぷ【割符】
「わりふ」の音変化。「糸(いと)—」
わっ‐ぷ【割賦/割符】
《「わりふ」の音変化》 1 負債・代金などを月賦・年賦などで何回かに分割して支払うこと。かっぷ。 2 何回かに割り当てて配ること。配分。「夫々に高にあはせて—いたすつもり」〈地獄楽日記〉
わて【私】
[代]《「わたい」の音変化》一人称の人代名詞。わたし。あて。初め女性語であったが、後には男性も用いた。主に関西地方で使われる。
わとうちんかい【和唐珍解】
洒落本。唐来参和作。天明5年(1785)刊。1巻1冊。長崎の遊里丸山を舞台に「国性爺合戦」の登場人物が遊興するさまを描く。唐音のせりふに日本語の解説をつけるという趣向で注目された。
わなな・く【戦慄く】
[動カ五(四)] 1 恐怖・緊張・寒さなどのためにからだがふるえる。「怒りのあまり—・く」 2 声や楽器の音などがふるえる。「ただ泣きに泣きて御声の—・くもをこがましけれど」〈源・行幸〉 3 ち...
わなん【和南】
《(梵)vandanaの音写》目上の人に敬意を表してその安否を尋ねる語で、口に唱えながら、深く首をたれて礼をすること。礼拝。敬礼。稽首(けいしゅ)。「—して退けば」〈浮・近代艶隠者〉
わび‐ごえ【侘び声】
わびしげな声。「暁は鳴く木綿(ゆふ)付けの—に劣らぬ音(ね)をぞ鳴きて帰りし」〈大和・一一九〉
わびし・む【侘しむ】
[動マ下二] 1 わびしがらせる。さみしがらせる。「寝覚めする人の心を—・めてしぐるる音はかなしかりけり」〈山家集・上〉 2 困惑させる。「よく—・めて後に、置きたる算(さむ)を、さらさらとおし...
わみょうるいじゅしょう【和名類聚抄/倭名類聚鈔】
平安中期の漢和辞書。10巻本と20巻本とがある。源順(みなもとのしたごう)著。承平4年(934)ごろ成立。漢語を意義分類し、出典を記して意味と解説を付し、字音と和訓を示す。和名抄。倭名鈔。わみょ...
わや
[名・形動]《「わやく」の音変化》 1 「わやく1」に同じ。「—を言う」「—な話」 2 だめなこと。むちゃくちゃなさま。「せっかくの会が—になる」