われ‐から【我から】
[副] 1 自分から。また、自分自身が原因で。和歌では多く「破殻(われから)」と掛け詞で用いられた。「—進んで話す」「海人の刈る藻に住む虫の—と音(ね)をこそ泣かめ世をば恨みじ」〈古今・恋五〉 ...
われ‐から【破殻/割殻】
端脚目ワレカラ科の甲殻類の総称。海産で、主に海藻の間にすむ。体長数センチの細長い円筒形で、胸部は7節からなり、第3、4節を除く各節から細長い付属肢が一対ずつ伸びる。第2節のものははさみ状。名は、...
われ‐がね【破れ鐘/割れ鐘】
ひびの入った釣鐘。また、その音から、濁った太い大声のたとえにもいう。「—のような大声」
わろ【我郎/和郎】
《「わらわ(童)」の音変化かという》 [名] 1 子供。特に、男の子。また、男の召使い。「内方の—衆に、この樽(たる)持たせて」〈浄・女舞衣〉 2 人を卑しめ、また親しみをこめていう語。やつ。...
わろうず【藁沓/草鞋】
《「わらぐつ」の音変化》わらで編んだ履物。わらじ。
わわく【枉惑】
「おうわく(枉惑)」の音変化。「—のやつばらの智者げなれば」〈日蓮遺文・智妙房御返事〉
わん【彎】
[音]ワン(漢) 弓を引き絞ったように曲がる。「彎曲・彎月」 [補説]「湾」を代用字とすることがある。
わん【湾〔灣〕】
[常用漢字] [音]ワン(漢) 1 海が陸地に入り込んでいる所。「湾口・湾内/峡湾・港湾」 2 (「彎」の代用字)弓なりに曲がる。「湾曲・湾入」 [名のり]みずくま
わん【腕】
[常用漢字] [音]ワン(呉)(漢) [訓]うで かいな 〈ワン〉 1 うで。「腕章・腕力/右腕・前腕・鉄腕・扼腕(やくわん)」 2 うでまえ。「才腕・手腕・敏腕・辣腕(らつわん)」 〈うで...
わんきゅうすえのまつやま【椀久末松山】
浄瑠璃。世話物。三段。紀海音作。宝永7年(1710)以前、大坂豊竹座初演と推定。豪商椀屋久右衛門と遊女松山との情話に取材したもの。→椀久 岡村柿紅による歌舞伎狂言。を脚色したもの。明治45...