い・し【美し】
[形シク] 1 よい。すばらしい。見事である。「鞠は—・しいものかな」〈弁内侍日記〉 2 巧みである。じょうずだ。「歌の音(こゑ)のよさよ、—・しう—・しうとほめられたり」〈盛衰記・一七〉 3 ...
い‐しつ【委悉】
[名](スル)物事を事細かに詳しくすること。「音に限有りて之を—すること能わず」〈吉岡徳明・開化本論〉
いし‐ひじり【石聖】
俗事に心を動かされない、徳行堅固な僧。「東大寺の—経住が、我は観音の化身なりと名のれども」〈沙石集・一〉
いしゃな‐てん【伊舎那天】
《(梵)Īśānaの音写。支配者の意》十二天の一。欲界の第六天にすむ天神。のちにはシバ神と同一とされる。いさなてん。
いしゃ‐ぼん【医者坊】
《「いしゃぼうず(医者坊主)」の音変化》 1 坊主頭の医者。「女中の酒の座には、頭巾かぶりし—あり」〈鶉衣・隅田川涼賦〉 2 思うことのかなわないこと。「叶(かな)はぬ事を—といふは、汝が事よと...
いしやまでらえんぎ【石山寺縁起】
鎌倉後期から江戸中期にかけて作られた全7巻33段の絵巻物。石山寺創建の縁起と、本尊の観音菩薩の霊験譚(れいげんたん)を描く。本文の成立は正中年間(1324〜1326)であるが、絵の制作年次は、第...
い‐しょう【称唯】
宮廷で、天皇に召された官人が口を覆って「おお」と応答すること。「高く—してまかり立ちて」〈愚管抄・三〉 [補説]「称唯」を「いしょう」と転倒して読むのは、「譲位」と音が似ているので、それを避けた...
い‐じ【意字】
表意文字のこと。⇔音字(おんじ)。
いじっ‐ぱり【意地っ張り】
[名・形動]《「いじばり」の音変化》こうと思ったことは、よくても悪くても押し通すこと。また、そのさまや、そういう人。強情っぱり。「—な子」
いじょう‐ちょういき【異常聴域】
火山噴火の爆発音などが、通常の可聴域を離れた遠方で聞こえるようになる区域。成層圏上部の大気が音波を反射して起こる現象。