すみ‐のぼ・る【澄み昇る】
[動ラ四] 1 澄んだ月が高く昇る。「有明の月—・りて、水の面も曇りなきに」〈源・浮舟〉 2 澄んだ音色が高く響く。「これは—・りてことごとしき気の添ひたるは」〈源・椎本〉
す・む【澄む/清む】
[動マ五(四)] 1 水や空気などに濁りがなくなり、透きとおった状態になる。「池の底まで—・んで見える」「—・んだ高原の空気」⇔濁る。 2 光や色などに曇りがなく、はっきり見える。「明るく—・...
ずし‐ずし
[副]からだの重いものが歩くときなどの、重く響く音。また、そのさま。ずしりずしり。ずしんずしん。「力士が—(と)土俵に上がる」
ずしっ‐と
[副]重さや手ごたえを感じるさま。ずしりと。「教育費が—家計に響く」
ずっしり
[副](スル) 1 きわめて重いさま。また、重そうなさま。ずしり。「—(と)した銅像」「その一言が—と胸にこたえた」 2 重厚で威厳のあるさま。どっしり。「—(と)構える」「—(と)した風貌」 ...
せい‐りょう【清亮】
[名・形動]音などが清らかで澄んでいること。また、そのさま。「—な音色」 [ト・タル][文][形動タリ]音などの澄んでいるさま。「虫の音が—として響く」
そう‐ぜん【鏘然】
[ト・タル][文][形動タリ]玉・金属などが鳴り響くさま。「鎖ばかりは敷石の上に落ちて—と鳴る」〈漱石・倫敦塔〉
そう‐そう【錚錚】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 金属や楽器の音がさえて響くさま。「警邏剣履の響—たるを聞く」〈東海散士・佳人之奇遇〉 2 多くのものの中で特にすぐれているさま。「—たる顔ぶれ」
そう‐そう【鏘鏘】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 玉や金属が触れ合って鳴り響くさま。また、高く美しい音の響くさま。鏘然。「柱頭の時辰儀—として正午を報ず」〈菊亭香水・世路日記〉 2 盛んなさま。「服装から何か...
そよろ
[副]風が静かに吹くさまや、物が軽く触れ合ってたてる音を表す語。そより。「—と響く白楊(はくよう)と毛欅(ぶな)の森の奥に」〈晶子・フォンテンブロオの森〉