この‐ごろ【此の頃】
《上代では「このころ」》 1 少し前の時から現在にかけての期間。ちかごろ。最近。「—の若い者」「—よく物忘れする」 →最近[用法] 2 ちかいうち。近日。「今—の程に参らせむ」〈源・野分〉 3 ...
ころ【頃/比】
1 あるきまった時期の前後を含めて大まかにさす語。時代。時分。ころおい。「子供の—」「その—、会社に戻っていた」「—は元禄一四年」 2 しおどき。ころあい。ちょうどよい時。「—を見計らって話を切...
ごろ【頃/比】
[接尾]《名詞「ころ(頃)」から》 1 時を表す語に付いて、その前後を漠然と示す。「三時—行く」「六月—開店する」「一九〇〇年—」 2 動詞の連用形に付いて、そうするのにふさわしい時期・状態であ...
さい‐つ‐ころ【先つ頃】
《「さきつころ」の音変化》さきごろ。先日。「—賀茂へ詣づとて見しが」〈枕・二二七〉
さき‐ごろ【先頃】
今日から少し前のころ。このあいだ。せんだって。先日。「—発見された化石」
さき‐つ‐ころ【先つ頃】
さきごろ。先日。さいつころ。
すん‐ころ【寸頃】
人の身長、または、刀身の長さのぐあい。ほどよい長さ。「私の求めて参った粟田口は、—もよし」〈虎寛狂・粟田口〉
せいにめざめるころ【性に眼覚める頃】
室生犀星の自伝的短編小説。大正8年(1919)10月、「中央公論」誌に発表。「幼年時代」「或る少女の死まで」とあわせ3部作をなす。
せん‐ころ【先頃】
このあいだ。さきごろ。「つい—まで机を並べて睦(むつ)み合った松村が」〈蘆花・思出の記〉
たべ‐ごろ【食べ頃】
食べるのに適したころあい。また、その時分。くいごろ。「—に熟れたメロン」