みしり‐がお【見知り顔】
見知っているような顔つき。「—であいさつを交わす」
みだり‐がお【乱り顔】
[名・形動ナリ]取り乱した顔つき。また、その顔つきであるさま。「いささか—なるを」〈源・蜻蛉〉
みよかし‐がお【見よかし顔】
これを見よと言わんばかりの顔つき。見てほしそうな態度・表情。「—に桜子の花のよそ目もねたましや」〈謡・三山〉
め‐がお【目顔】
目つき。目の表情。また、顔つき。顔の表情。「—でそれとなく知らせる」
めだり‐がお【目垂り顔】
[名・形動ナリ]目尻の垂れた、しまらない顔つき。転じて、男らしくない卑怯(ひきょう)な振る舞いをすること。また、そのさま。「—なる夜討ちはするとも」〈謡・烏帽子折〉
めだれ‐がお【目垂れ顔】
[名・形動ナリ]「めだりがお」に同じ。「かほど卑しき強力(がうりき)に太刀、刀を抜き給ふは、—の振舞ひか」〈謡・安宅〉
もっけ‐がお【物怪顔】
不思議そうな顔つき。「少し様体お尋ねなされ、と言へば広海—」〈浄・聖徳太子〉
もったい‐がお【勿体顔】
もったいぶった顔つきや態度。もったいづら。「差配らしげに—」〈浄・博多小女郎〉
ものしり‐がお【物知り顔】
[名・形動]いかにも物事を知っているような顔つき。また、そのさま。「—に語って聞かせる」
もよおし‐がお【催し顔】
[名・形動ナリ]うながすような顔つき。また、そのさま。「草むらの虫の声々—なるも」〈源・桐壺〉