いい‐かお【好い顔】
[名]特定の地域・分野で特に信用や力があること。また、その人。有力者。顔役。「あの方面では、彼は—だ」 [連語] 1 機嫌のよい顔付き。にこにこ顔。「坊や、—をしてちょうだい」 2 好意のあ...
いい‐かたら・う【言ひ語らふ】
[動ハ四] 1 互いに話す。語り合う。「世の中のうきもつらきもをかしきも、かたみに—・ふ人」〈更級〉 2 話をして頼む。相談する。「いと尊き老僧のあひ知りて侍るに、—・ひつけ侍りぬる」〈源・夕顔〉
いい‐しらけ【言(い)白け】
《「いいじらけ」とも》 1 発言がその場にそぐわなくて気まずくなること。「最早(もう)来玉うな、何しに来ん、お前様こそ、の—に、見合さぬ顔も僅か二日目」〈一葉・闇桜〉 2 言い負けること。「言ひ...
いいっ‐ぱなし【言いっ放し】
《「いいはなし」の音変化》言いたいことだけを言うこと。言うだけでそのままになっていること。言い捨て。「反対意見を—のまま、あとは知らん顔をしている」
いい‐ふ・る【言ひ触る】
[動ラ下二] 1 言葉をかける。相談する。「いかにと—・れ給ふべき人もなし」〈源・夕顔〉 2 言い触らす。言い広める。「清十郎とりて逃げしと—・れて」〈浮・五人女・一〉
いい‐まぎらわ・す【言(い)紛らわす】
[動サ五(四)] 1 「いいまぎらす」に同じ。「何のかのと—・す」 2 人が話している途中から口をはさんで、話を乱す。「小さき子供などの侍るが、言(こと)あやまりしつべきも、—・して」〈源・夕顔〉
いうかい‐な・し【言ふ甲斐無し】
[形ク] 1 言ってもその効果がない。「あやしがりいへど、使ひのなければ—・くて」〈枕・二七七〉 2 言ってみても取り返しがつかない。特に、死ぬことを遠回しにいう。「さこそ強がり給へど、若き御心...
いか‐の‐すみ【烏賊の墨】
イカの内臓にある墨汁嚢(ぼくじゅうのう)の黒い液。危険にあうと、漏斗(ろうと)から噴出させて逃げる。セピア色の顔料に使用。いかすみ。
いが・む【歪む】
[動マ五(四)]《「ゆがむ」の音変化》 1 「ゆがむ1」に同じ。「針ガ—・ンダ」〈和英語林集成〉 2 「ゆがむ2」に同じ。「気ノ—・ンダ人」〈和英語林集成〉 3 盗む。「是まで人の物を—・み候...
いが・める【歪める】
[動マ下一][文]いが・む[マ下二]《「ゆがめる」の音変化》 1 いびつにする。ねじ曲げる。「事実を—・める」「腮(おとがひ)—・めてくれん」〈浄・祇園祭礼〉 2 ひどい目にあわせる。いじめる。...