とち‐くら・う【とち食らふ】
[動ハ四]ばか食いをする。ふざけてやたらと食う。「そば屋に燗(かん)をさせては—・ふだものを」〈滑・浮世風呂・三〉
とっちり‐もん【とっちり者】
酒に酔った人。酔っぱらい。とっちりもの。「—で工左衛門が来たはな」〈滑・浮世風呂・三〉
とって
《助詞「とて」の促音添加。近世語》 [格助]句または文を受けて、引用を表す。…と言って。…と思って。「年玉にいい—、おらが所ぢゃあ、いかいこと買ったよ」〈滑・浮世風呂・二〉
[接助]活用語の...
とめ‐ぶろ【留め風呂】
他人を入れず、自分だけはいる風呂。留め湯。「今宵は、身が—だ」〈浄・女楠〉
とめ‐ゆ【留(め)湯】
1 前日の湯を捨てないで、翌日、再びわかして入浴すること。また、その湯。 2 江戸時代の銭湯で、客が入浴代を月ぎめで支払って随時入浴すること。 3 「留め風呂」に同じ。「今日は長田殿より—にて」...
とも‐こ【友子】
ともだち。友人。「—友達への面(つら)づくだ」〈滑・浮世風呂・四〉 [補説]書名別項。→友子
と‐よ
[連語]《格助詞「と」+間投助詞「よ」》 1 (多く「だとよ」の形で)他から伝え聞いた意を表す。揶揄(やゆ)する意を含むこともある。…ということだよ。…だそうな。「夜中に地震があったんだ—」「あ...
トルコ‐ぶろ【トルコ風呂】
トルコ人など回教徒の間で広く行われた入浴法。密室に熱気を充満させる乾燥浴で、発汗後にからだを洗う。 [補説]作品名別項。→トルコ風呂
とろとろ‐び【とろとろ火】
「とろ火」に同じ。「風呂は—ながら、ちいちいと音がしてる」〈左千夫・隣の嫁〉
どう‐と
[副]《古くは「どうど」とも》 1 大きく重い物が倒れたり、落ちたりするさま。「巨木が—倒れる」「馬から—落ちる」 2 病気が重くて床につくさま。「ぢいさまが—床に着いて」〈滑・浮世風呂・二〉