こと‐ごのみ【事好み】
風流を好むこと。物好き。好事(こうず)。「もの清げに住みなし、—したるほどよりは」〈源・東屋〉
事(こと)を好(この)・む
1 事件が起こるのを好む。変わったことが起こるのを待ち望む。「穏健で、—・まない」 2 風流を好む。一風変わったことを好む。「妻(め)なむ若く事好みて」〈源・夕顔〉
この・む【好む】
[動マ五(四)] 1 多くのものの中から特にそれを好きだと感じる。気に入って味わい楽しむ。「甘いものを—・む」「推理小説を—・む」 2 特にそれを望む。欲する。「組み打ちはこっちの—・むところ」...
こ‐まえ【小前】
[名]江戸時代、田畑や家屋敷は所有するが、特別な家格・権利を持たない本百姓。小作などの下層農民をさす場合もある。小前百姓。 [名・形動ナリ] 1 商売や家業を小規模に営むこと。暮らし向きがつ...
こま‐おどり【駒踊(り)】
民俗芸能の一。木製の馬の首の作り物と尾のついた楕円形の竹の枠を腰にくくりつけ、あたかも騎乗しているように踊る風流(ふりゅう)踊り。青森・岩手・秋田県などで行われる。
さい‐じ【蕞爾】
[ト・タル][文][形動タリ]非常に小さいさま。「宮は—たる小市論ずるに足らねど」〈露伴・風流魔〉
さぎ‐まい【鷺舞】
民俗芸能の一。白鷺の頭(かしら)をかぶり、白い羽の作り物を身につけて舞う一種の風流(ふりゅう)。山口県山口市・島根県津和野町などのものが有名。
さっ‐ぷうけい【殺風景】
[名・形動]《「殺」は、けずる、そぐ意》 1 眺めに情趣が欠けていたり単調だったりして、見る者を楽しませないこと。また、そのさま。「—な冬の浜辺」「—な高速道路」 2 おもしろみも飾りけもなく、...
さ‐ばかり【然許り】
[副] 1 それぐらい。それほど。「—急にもとめ給はば」〈露伴・風流魔〉 「—の人は思しはばかるべきぞかし」〈源・賢木〉 2 たいへん。あんなに。「—寒き夜もすがら」〈徒然・二三〉
さんじゃく‐の‐どうじ【三尺の童子】
背の高さが3尺ほどの、いとけない子供。無知な者にたとえる。三尺の童(わらわ)。「日本で天子を疎略にすると、慮外ながら—も黙って居ぬ気になるといふは」〈風流志道軒伝・五〉