ノロウイルス【Norovirus】
感染性胃腸炎や食中毒の原因となるウイルスの一種。生ガキやハマグリなどの二枚貝を介して感染することが多く、感染者の糞便や嘔吐物から経口感染することもある。冬季に流行がみられる。
パラチフス‐きん【パラチフス菌】
サルモネラ菌の一群。鞭毛(べんもう)をもち活発に運動する。A・B・C・Kの4種があり、A菌はパラチフスの、B・C菌はサルモネラ食中毒の原因になる。
パリトキシン【palytoxin】
海産毒の一つ。渦鞭毛藻類(うずべんもうそうるい)が産生し、食物連鎖を通じてアオブダイ、ハコフグ、ウミスズメ、ソウシハギなどの肝臓や筋肉に蓄積する。食中毒の原因となり、横紋筋融解症による筋肉痛、痙...
ふうひょう‐ひがい【風評被害】
根拠のない噂のために受ける被害。特に、事件や事故が発生した際、不適切な報道がなされたために、本来は無関係であるはずの人々や団体までもが受ける損害のこと。 [補説]例えば、ある会社の食品が原因で食...
ぶどう‐きゅうきん【葡萄球菌】
ブドウの実状に配列する性質をもつ球菌。グラム陽性菌で、化膿(かのう)性疾患や食中毒などの原因となる。葡萄状球菌。
プトマイン【(ドイツ)Ptomain】
肉類食品の腐敗によって生じる有毒成分。食中毒の原因物質と考えられていた。屍毒(しどく)。
ベロ‐どくそ【ベロ毒素】
《verotoxin》食中毒を起こす腸管出血性大腸菌(O157など)が産出する毒素。腎臓を障害し、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症させる。名称は、病原因子の探索で用いられたベロ細胞に由来する。
ほぞん‐しょく【保存食】
1 長期間保管できる食品。缶詰・レトルト食品・乾物・塩漬け・佃煮など。 2 給食施設などで、食中毒などが発生したときに原因を調査するために保管する食品。原材料、調理品ともセ氏零下20度以下で14...
ボツリヌス‐しょう【ボツリヌス症】
ボツリヌス菌が産生する外毒素によって発症する疾患。多くは毒素に汚染された食品の経口摂取による食中毒であり、稀に傷口などからの感染によって発症する。いずれも神経機能に作用し、嚥下困難や呼吸麻痺、弛...
ボツリヌス‐どくそ【ボツリヌス毒素】
ボツリヌス菌が産生する外毒素。食中毒を引き起こすボツリヌス症の原因となる。極めて毒性が高いが、100度以上で10分間加熱すると毒性を失う。毒素を精製した製剤によるボトックス注射が痙攣の治療などに...