いっ‐き【逸気】
1 他よりも優れた気質。 2 気持ちが高ぶること。「—になって饒舌(しゃべ)っている」〈真山・家鴨飼〉
おっと‐まかせ【おっと任せ】
[感]気軽に承諾したり、引き受けたりするときに発する語。引き受けた。よしきた。「—と饒舌(しゃべ)り出した」〈二葉亭・浮雲〉
くらのなか【蔵の中】
宇野浩二の短編小説。大正8年(1919)「文章世界」誌に発表。売れない小説家を主人公とする私小説風の作品で、軽妙饒舌(じょうぜつ)な文体が特徴。
酒(さけ)が回(まわ)・る
1 酒の酔いが、からだじゅうに行き渡る。すっかり酔った状態になる。「—・って饒舌になる」 2 酒が、居合わせた人すべてに行き渡る。
時刻(じこく)を移(うつ)・す
時間を過ごす。時間がたつ。「お饒舌(しゃべり)に暫らく—・していると」〈二葉亭・浮雲〉
じょう【饒】
[音]ジョウ(ゼウ)(漢) ニョウ(ネウ)(呉) [訓]ゆたか 有り余るほど多い。ゆたか。「饒舌/肥饒・富饒・豊饒」 [名のり]あつし・とも・にぎ
ぜつ【舌】
[音]ゼツ(呉) [訓]した [学習漢字]6年 〈ゼツ〉 1 した。「舌苔(ぜったい)・舌端」 2 口でしゃべること。「舌戦・舌代/口舌(こうぜつ・くぜつ)・饒舌(じょうぜつ)・毒舌・筆舌・弁...
た‐べん【多弁/多辯】
[名・形動]よくしゃべること。言葉数の多いこと。また、そのさま。饒舌(じょうぜつ)。「—能なし」「酒を飲むと—になる」
にょう‐ぜつ【饒舌】
[名・形動]「じょうぜつ(饒舌)」に同じ。「年寄でもさすが女の—なもので」〈蘆花・思出の記〉
よう‐よ【容与】
[形動タリ]ゆったりとしているさま。ゆるやかに動くさま。「絳節(かうせつ)羽憧(うどう)その間に—たり」〈山中人饒舌・下〉