あかいばしゃ【赤い馬車】
前田河広一郎の短編小説、および同作を表題作とする作品集。作品集は大正12年(1923)刊。自身のアメリカでの生活を題材とする。
えき‐ばしゃ【駅馬車】
17〜19世紀ごろ、欧米で、各主要都市間を定期的に運行して、旅客や貨物・郵便物を輸送した馬車。鉄道の発達で衰退。 [補説]作品名別項。→駅馬車
えきばしゃ【駅馬車】
《Stagecoach》米国の映画。1939年作。監督はフォード。駅馬車に乗り合わせた人々の人間模様を描く西部劇。出演はジョン=ウェインほか。第12回米国アカデミー賞で2部門を受賞した。
えんたろう‐ばしゃ【円太郎馬車】
《落語家橘家(たちばなや)円太郎が、明治10年代、当時の乗り合い馬車の御者のまねをして評判になったところから》乗り合い馬車のこと。がた馬車。えんたろう。
がた‐ばしゃ【がた馬車】
鉄輪をつけ、がたがたと大きな音を立てて走る乗合馬車。がたくり馬車。
つじ‐ばしゃ【辻馬車】
道ばたで客待ちをする馬車。「騒々しき—の喇叭(らっぱ)」〈逍遥・当世書生気質〉
てつどう‐ばしゃ【鉄道馬車】
レールの上を走る乗合馬車。日本では明治15年(1882)東京の新橋・日本橋間の開通が最初で、各地でみられた。馬車鉄道。
に‐ばしゃ【荷馬車】
荷物を運ぶ馬車。
のりあい‐ばしゃ【乗合馬車】
多人数がいっしょに乗る馬車。ふつう、一定の路線を一定の運賃をとって走った。→円太郎馬車 [補説]書名別項。→乗合馬車
のりあいばしゃ【乗合馬車】
中里恒子の短編小説。国際結婚をテーマに女性の生き方を描く。昭和13年(1938)発表。同年、「日光室」とあわせ第8回芥川賞受賞。女性による芥川賞受賞は本作が初。