うま‐せ【馬柵】
馬を囲っておく柵。「赤駒の越ゆる—の標(しめ)結ひし妹(いも)が心は疑ひもなし」〈万・五三〇〉
うま‐ぜみ【馬蝉】
クマゼミの別名。
うま‐ぜり【馬芹】
セリ科の多年草トウキ(当帰)の別名。
うま‐ぞい【馬添/馬副】
馬に乗った貴人に付き添っていく従者。うまぞえ。うまさえ。「随身、—のかたち」〈源・行幸〉
うま‐ぞろえ【馬揃え】
武家時代、軍馬を集めてその優劣や調練の状況などを検分したこと。士気を鼓舞し、併せて敵への示威の効果をねらった。
うま‐たて【馬立て】
1 「馬繋(うまつな)ぎ」に同じ。 2 劇場で、大道具の背景などをしまっておく舞台裏の場所。
うま‐たろう【馬太郎】
人をののしっていう語。ばか者。愚か者。「わいらは、きつい—ぢゃなあ」〈伎・五大力〉
うま‐だし【馬出し】
1 直線の馬場で馬を乗りだす所。馬場本(ばばもと)。⇔馬留(うまとど)め。「一条の—の舎(いへ)の下にして死にけり」〈今昔・一三・一〇〉 2 味方の人馬の出入りを敵方に知られないように城門の外に...
うま‐つぎ【馬継ぎ】
宿場で、馬を乗り換えること。また、その場所。「東海道の繁昌、—、かへ駕籠(かご)、車を轟(とどろ)かし」〈浮・永代蔵・二〉
うま‐つなぎ【馬繋ぎ】
馬をつないでおく所。馬立て。駒繋(こまつな)ぎ。