すん‐しゅう【駿州】
駿河(するが)の異称。
すんしゅうえじり【駿州江尻】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。江尻は現在の静岡市清水区付近。富士山の姿と、強い風に煽(あお)られて旅人たちの懐紙や笠が舞い上がった瞬間を捉えた作品。
すんしゅうおおのしんでん【駿州大野新田】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品。当初企画された36作に追加して摺られた10作のひとつ。大野新田は現在の静岡県富士市南部にあたる。手前に大量の枯れ葦を背にのせた牛と牛追いが...
すんしゅうかたくらちゃえんのふじ【駿州片倉茶園ノ不二】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品。当初企画された36作に追加して摺られた10作のひとつ。駿河国の大規模茶園とそこに働く人々の背後に、雪の多く残る富士山が描かれている。→裏富士
すん‐ず【駿豆】
駿河(するが)と伊豆(いず)。
すんだい【駿台】
駿河台(するがだい)の略称。
すん‐だい【駿大】
駿河台大学の俗称。
すんだいざつわ【駿台雑話】
江戸中期の随筆。5巻。室鳩巣(むろきゅうそう)著。享保17年(1732)成立。朱子学の立場から学術・道徳を奨励した教訓的な随筆。
すんぷ【駿府】
駿河(するが)国府の所在地。現在の静岡市。中世、今川氏の居所として栄えた。徳川家康が将軍を退いたのち隠棲した地。国府があることから府中とも呼ばれた。
すんぷ‐かばん【駿府加番】
江戸幕府の職名。大名や旗本が勤務した番役で、駿府城外の警衛を任務とした。