え‐ぶな【江鮒】
ボラの幼魚のこと。上方でいう。
おうみ‐ぶな【近江鮒】
琵琶湖産のゲンゴロウブナ。
かん‐ぶな【寒鮒】
寒中にとれるフナ。脂がのって美味。《季 冬》「—の一夜の生に水にごる/信子」
きん‐ぶな【金鮒】
フナの一亜種。全長15〜20センチ。フナ類中最も体高が低く、筒形に近い。体色は黄褐色から赤褐色。本州の関東以北の池沼に分布。関東では、きんたろうとよぶ。食用。
ぎん‐ぶな【銀鮒】
フナの一亜種。全長約30センチ。体高やや高く、側扁する。背面は緑褐色、側面から腹面は淡い銀白色。日本各地に分布。食用。まぶな。ひわら。
くそ‐ぶな【糞鮒】
フナを卑しめていう語。「川隈(かはくま)の—食(は)めるいたき女奴(めやっこ)」〈万・三八二八〉
げんごろう‐ぶな【源五郎鮒】
フナの一亜種。全長約40センチ。体高が高く、側扁し、体色は銀白色。琵琶湖水系の特産種であったが、移植されて各地に広がった。カワチブナあるいはヘラブナはこの飼養品種。おうみぶな。《季 夏》
こごり‐ぶな【凝り鮒】
寒い時期に、煮ておいてこごらせたふな。《季 冬》
こ‐ぶな【小鮒】
小さいフナ。
ちょうせん‐ぶな【朝鮮鮒】
トウギョ科の淡水魚。浅い池や水田などにすむ。全長8センチくらい。体は細長く、緑褐色で、繁殖期の雄は婚姻色を呈する。空気呼吸ができ、また水面に気泡の巣を作って産卵する。大正3年(1914)朝鮮半島...