あお‐ばと【青鳩/緑鳩】
ハト科の鳥。全長約35センチ。背面は暗緑色で、胸は黄緑色。山地の森林にすみ、北海道や本州北部では夏鳥。屋久島以南に分布する同属のズアカアオバトは、これよりやや大きく、尺八のような鳴き声を出す。
あかがしら‐からすばと【赤頭烏鳩】
ハト科の鳥。全長約40センチ。全身黒色で緑色の光沢があり、頭部は赤褐色。小笠原諸島にのみ分布するが、しだいに数が減り絶滅に瀕(ひん)している。天然記念物。
いえ‐ばと【家鳩】
カワラバトの変種で、家禽(かきん)化した鳩。どばと。飼いばと。
いかる【斑鳩/鵤】
アトリ科の鳥。全長23センチくらい。体は灰色で、頭・風切り羽・尾羽は紺色。くちばしは太く黄色。木の実を食べる。さえずりは「お菊二十四」などと聞きなされ、「月日星(つきひほし)」とも聞こえるところ...
いかるが【斑鳩】
奈良県北西部、生駒郡の地名。かつてイカルが群居していたという。法隆寺・中宮寺・法輪寺などがあり、仏教の中心地であった。 イカルの別名。《季 夏》「豆粟に来て—や隣畑/青々」
うみ‐ばと【海鳩】
ウミスズメ科の海鳥。全長33センチくらい。翼に大きな白紋のあるほかは全身黒色。冬羽は全身灰色となる。足は赤い。北太平洋に分布。冬に北海道沿岸などで少数がみられる。
からす‐ばと【烏鳩】
ハト科の鳥。全長約40センチ。全身黒色で緑色の光沢がある。日本特産で、伊豆諸島・小笠原諸島・琉球諸島などの森林にすみ、うなるような太い声で鳴く。天然記念物。くろばと。うしばと。
かわら‐ばと【河原鳩】
ハト科の鳥。ドバトや伝書鳩の原種。全体に灰青色で、翼に2本、尾に1本の黒い帯がある。ヨーロッパからインド・アフリカ北部にかけて分布し、崖や岩山にすむ。日本にはいない。
かんむり‐ばと【冠鳩】
ハト科の鳥。全長64センチくらいで、ハト類中最大。全身青灰色。頭に同色の扇状の冠羽がある。ニューギニアに分布。
きじ‐ばと【雉鳩】
ハト科の鳥。全長33センチくらい。全体にぶどう色をし、肩と翼に赤褐色のうろこ模様があり、首の両側に灰青色の横縞がある。アジアに分布。日本では留鳥として平地や山地の林にすむ。デデッポーポーと鳴く。...