なが‐なき【長鳴き】
[名](スル)鳥獣が長く鳴きつづけること。また、声を長く引いて鳴くこと。「犬が—する」
ながら・う【流らふ】
[動ハ下二]《下二段動詞「ながる」+反復継続の助動詞「ふ」から》流れつづける。流れるようにそれが続く。「雉(きぎし)鳴く高円(たかまと)の辺(へ)に桜花散りて—・ふ見む人もがも」〈万・一八六六〉
なき‐あ・ぐ【鳴き上ぐ】
[動ガ下二]声を高くあげて鳴く。「犬のもろ声に長々と—・げたる」〈枕・二八〉
なき‐うさぎ【啼兎】
ウサギ目ナキウサギ科の哺乳類の総称。岩場などにすみ、体長約15センチ。耳は短くて丸く、尾はない。プチーと聞こえる鋭い声で鳴く。シベリア・中国東北部・北海道に分布。
なき‐かわ・す【泣(き)交(わ)す/鳴(き)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 (泣き交わす)互いに泣く。泣き合う。「手を取り合って—・す」 2 (鳴き交わす)鳥獣・虫などが、互いに鳴く。「畦(あぜ)でカエルが—・す」
なき‐ごえ【泣(き)声/鳴(き)声】
1 (泣き声) ㋐泣く声。「赤ん坊の元気な—」 ㋑泣きながら話す声。また、泣きそうな声。涙声。「—で抗議する」 2 (鳴き声)鳥獣・虫などの鳴く声。「鳥の—」
なき‐しき・る【泣き頻る/鳴き頻る】
[動ラ五(四)] 1 (泣き頻る)しきりに泣く。続けて泣く。「—・る幼子」 2 (鳴き頻る)虫や鳥などが絶え間なく鳴きつづける。しきりに鳴く。「松虫が—・る」
なき‐た・てる【泣(き)立てる/鳴(き)立てる】
[動タ下一][文]なきた・つ[タ下二] 1 (泣き立てる)声をあげてしきりに泣く。「おなかをすかせた赤ん坊が—・てる」 2 (鳴き立てる)虫・鳥獣などが声高に鳴く。「子犬がきゃんきゃん—・てる」
なき‐つく・す【泣(き)尽(く)す/鳴(き)尽(く)す】
[動サ五(四)] 1 (泣き尽くす)泣きたいだけ存分に泣く。「涙もかれんばかりに—・す」 2 (鳴き尽くす)虫などが声の限りに鳴く。「蟋蟀は…変りなく秋を—・している」〈芥川・戯作三昧〉
なき‐とよ・む【泣き響む/鳴き響む】
《「なきどよむ」とも》 [動マ四] 1 (泣き響む)人があたりにひびくように大声で泣く。泣き叫ぶ。「上下ゆすり満ちて—・むに」〈源・若菜上〉 2 (鳴き響む)鳥・動物などが、あたりにひびきわた...