さ・く【離く/放く】
[動カ四]間を離す。離して遠ざける。また、仲を隔てる。「行くさには二人我が見しこの崎をひとり過ぐれば見も—・かず来(き)ぬ」〈万・四五〇〉 [動カ下二] 1 に同じ。「天の原踏みとどろかし...
さや‐さや
[副]薄いものが軽く触れ合って鳴る音を表す語。「篠竹(しのだけ)が風に—(と)鳴る」
さん‐さん【珊珊】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 身につけた玉などの鳴る音を表す語。 2 きらきらと美しく輝くさま。「水晶の数珠が暁の露のように—と輝いて居た」〈谷崎・二人の稚児〉
ざあ‐ざあ
[副] 1 雨が激しく降ったり、水が勢いよく流れ落ちたりするときの音を表す語。「湯を—(と)かける」「—降り」 2 ラジオやレコードなどの雑音を表す語。「—(と)鳴るばかりでよく聞こえない」
しきり【頻り】
[形動][文][ナリ]《動詞「しき(頻)る」の連用形から》 1 同じことが何度も引き続き起こるさま。ひっきりなし。「警笛が—に鳴る」「問い合わせが—だ」 2 程度・度合いが著しいさま。むやみ。や...
しゃか‐しゃか
[副] 1 小さい物や薄い布地などが触れ合うときの、乾いた音を表す語。「マラカスが—(と)鳴る」「ナイロンの上着が—(と)いう」 2 リズミカルで耳障りな、小さな音を表す語。「イヤホンから—(と...
しゃん‐しゃん
[副](スル) 1 鈴などが続けて鳴る音を表す語。「—(と)鈴を鳴らして馬車が通る」 2 大ぜいの人がそろって手を打つ音や、そのさまを表す語。多く、物事が円満に収まったことを祝ってする。「では、...
しゅん‐らい【春雷】
春に鳴る雷。多くの場合、寒冷前線の通過に伴う。《季 春》「—の鳴り過ぐるなり湾の上/虚子」
しょう‐ぜん【鏘然】
[ト・タル][文][形動タリ]玉や鈴などの鳴るさま。また、水の音がさらさらと美しく聞こえるさま。「号鈴—として護門の狗吠(くはい)旅亭に聞え」〈織田訳・花柳春話〉
しわ‐しわ【撓撓】
[副]物がしなったり、へこんだりするさまや、その音を表す語。「ふやけて、踏む度に—と鳴る畳が」〈里見弴・今年竹〉