あぎとい
片言を言うこと。「高行く鵠(くぐひ)の声を聞きて、始めて—し給ひき」〈記・中〉
あぎと・う
[動ハ四] 1 幼児が片言を言う。「天皇則ち皇子の鵠(くぐひ)を見て—・ふことを」〈垂仁紀〉 2 魚が水面近くに浮いて、口をぱくぱくする。「魚(いを)皆浮き出で、水のまにまに—・ふ」〈熱田本神武紀〉
こう【侯】
[常用漢字] [音]コウ(漢) 1 封建時代の領主。大名。「王侯・君侯・諸侯・土侯・藩侯・列侯」 2 弓の的。「侯鵠(こうこく)」 [名のり]きぬ・きみ・とき・よし
こう【鴻】
[人名用漢字] [音]コウ(漢) [訓]ひしくい おおとり 1 鳥の名。オオハクチョウ。「鴻鵠(こうこく)・鴻毛」 2 鳥の名。ヒシクイ。ガンの一種。「鴻雁(こうがん)」 3 大きい。「鴻恩・鴻...
こう‐けつ【皎潔】
[形動タリ]白く清らかで汚れのないさま。きょうけつ。「大いなる鵠(くぐい)の、—雪の如くなるが」〈鴎外訳・即興詩人〉 「今日よりは—と遊ぶならん」〈庵の記・行往〉
こう‐こく【鴻鵠】
《「鴻」はおおとり、「鵠」はくぐいで、ともに大きな鳥》大人物のたとえ。
鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)
《「史記」陳渉世家から》大人物の志。壮大な考えのたとえ。大鴻の志。→燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや
こく【鵠】
[音]コク(漢) [訓]くぐい まと 1 鳥の名。ハクチョウ。「鴻鵠(こうこく)」 2 弓の的。的の中心。「正鵠」
しんきろう【蜃気楼】
芥川竜之介の短編小説。副題「或は『続海のほとり』」。昭和2年(1927)3月、雑誌「婦人公論」に発表。鵠沼海岸を舞台とする私小説的な作品。副題にある「海のほとり」は大正14年(1925)発表の作品。
せい‐こう【正鵠】
「せいこく(正鵠)」の慣用読み。