よみ【黄泉】
死後、その魂が行くとされている地下の世界。冥土(めいど)。泉下(せんか)。よみのくに。よもつくに。
よみ‐じ【黄泉/黄泉路】
黄泉(よみ)の国へ行く道。冥土(めいど)への道。また、黄泉。「—へ立つ」「—の障(さわ)り」
よみじ‐どり【黄泉鳥】
トラツグミの別名。
よみ‐の‐くに【黄泉の国】
「黄泉(よみ)」に同じ。
よも‐つ【黄泉つ】
[連語]《「よも」は「よみ(黄泉)」の音変化。「つ」は「の」の意の格助詞》名詞の上に付いて、その語が黄泉(よみ)に関係のあることを表す。
よも‐つ‐くに【黄泉国】
「黄泉(よみ)」に同じ。「—に追ひ往(ゆ)きき」〈記・上〉
よも‐つ‐しこめ【黄泉醜女】
黄泉(よみ)の国にいる鬼女。「すなはち—を遣はして追はしめき」〈記・上〉
よも‐つ‐ひらさか【黄泉平坂】
現世と黄泉(よみ)の国との境にあるとされた坂。「なほ追ひて、—の坂本に至りし時」〈記・上〉
よも‐つ‐へぐい【黄泉竈食ひ】
黄泉(よみ)の国のかまどで煮炊きしたものを食うこと。その後は現世に戻れないと信じられた。「吾すでに—せり」〈神代紀・上〉
わた‐か【黄鯝魚/腸香】
コイ科の淡水魚。全長約30センチ。体は側扁し、背部が淡黒褐色のほかは銀白色。琵琶湖特産であるが、移殖されて関東以南にみられる。食用。うまうお。わたこ。《季 春》