しもさき‐の‐きんぎん【霜先の金銀】
陰暦10月ごろ、師走を控えて特に貴重に感じられる金銭。「—あだに使ふことなかれ」〈浮・胸算用・三〉
より‐も
[連語]《格助詞「より」+係助詞「も」》「より」を強めた言い方。 1 比較の基準を示す。「それ—こっちのほうがいい」 2 動作の起点を示す。「枝—あだに散りにし花なれば落ちても水の泡とこそなれ」...
濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を◦着(き)る
1 無実の罪を負わされる。「仲間をかばって—◦着る」 2 根拠のない浮き名を立てられる。「名にし負はばあだにぞあるべきたはれ島浪の濡れ衣着るといふなる」〈伊勢・六一〉
はだれ‐ゆき【はだれ雪】
1 まだらに降り積もっている雪。はだらゆき。はだれ。《季 春》 2 はらはらと降る雪。はだらゆき。はだれ。「—あだにもあらで消えぬめり世にふるごとやもの憂かるらん」〈夫木・一八〉
た‐の‐み【田の実】
1 稲の実。和歌では多く「頼み」に掛けて用いる。たのむ。「のちまきの遅れて生ふる苗なれどあだにはならぬ—とぞ聞く」〈古今・物名〉 2 租税。「この秋の—を、おさめ果つるをまちて」〈読・弓張月・拾遺〉