び【媚】
[音]ビ(漢) [訓]こびる 1 なまめかしくする。色っぽい。「媚態・媚薬」 2 こびへつらう。「佞媚(ねいび)」 3 あでやかで美しい。「風光明媚」
び‐れい【美麗】
[名・形動]美しくあでやかなこと。また、そのさま。「—な装丁の本」
ちんぎょ‐らくがん【沈魚落雁】
《「荘子」斉物論の「毛嬙麗姫、人の美とする所也、魚之を見て深く入り、鳥之を見て高く飛ぶ」すなわち、人の目には美しく見えるものも、魚や鳥はこれを見て驚いて逃げる意から》魚や雁も圧倒されるほどの美人...
ゆう‐えん【優婉/優艶】
[名・形動]やさしくしとやかなこと。あでやかで美しいこと。また、そのさま。「—な女性」
のう‐えん【濃艶】
[名・形動]あでやかで美しいこと。非常につやっぽく美しいこと。また、そのさま。「—な舞姫」「『何が—なの』『君江さんの肉体美のことさ』」〈荷風・つゆのあとさき〉
せん‐けん【嬋娟/嬋妍】
[ト・タル][文][形動タリ]容姿のあでやかで美しいさま。「都育ちの—たる手弱女(たおやめ)を」〈太宰・右大臣実朝〉
きょう‐おん【嬌音】
美しくあでやかな声。また、女性のなまめかしい声。嬌声。
けん‐れい【妍麗/娟麗】
[名・形動ナリ]あでやかで美しいこと。また、そのさま。「その布色の美沢なる、花葉の文の—なる」〈中村訳・西国立志編〉
きんれん‐ぽ【金蓮歩】
《南斉の東昏(とうこん)侯が潘妃(はんき)のために、地上に金製の蓮華をまき、その上を歩かせたという「南史」斉本紀の故事から》美人のあでやかな歩み。蓮歩。
差(さ)す手(て)引(ひ)く手(て)
1 差す手と引く手。舞の手ぶりにいう。「—のあでやかさ」 2 一挙一動。また、何かにつけて。副詞的にも用いる。「—に油断なく、…千貫目余の分限とはなりぬ」〈浮・永代蔵・四〉