沈魚落雁の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

魚や雁がんも恥じらって、身を隠すほどの美人。▽もともとは『荘子そうじ』斉物論せいぶつろんに見える逸話で、人間の基準での美人を見ても魚や鳥は逃げるだけだという、価値の相対性を表した語。「落雁沈魚らくがんちんぎょ」ともいう。
句例
沈魚落雁の美人
類語
羞花閉月しゅうかへいげつ

沈魚落雁の解説 - 学研 四字辞典熟語

絶世の美女を形容するたとえ。もとは、美の基準の定めがたいことのたとえ。
注記
出典では、たとえ絶世の美女ともてはやされても、魚や鳥から見ればただの人にすぎず、恐れて逃げるだけだ、という意。のち転じて、恥ずかしさのあまり、泳ぐ魚が沈み、飛ぶ鳥(雁)が落ちるほどの美女という意になった。
表記
「沈魚」を「珍魚」と書きちがえない。
出典
『荘子そうじ』斉物論せいぶつろん
用例
もとの意義人の美を形容したるにはあらざるべき沈魚落雁などいふ語の、美を形容する套語となれる如く、いとをかしき誤謬あやまりなり。〈幸田露伴・雲のいろいろ〉
類語
解語之花かいごのはな 羞花閉月しゅうかへいげつ 明眸皓歯めいぼうこうし

沈魚落雁の解説 - 小学館 大辞泉

《「荘子」斉物論の「毛嬙麗姫、人の美とする所也、魚之を見て深く入り、鳥之を見て高く飛ぶ」すなわち、人の目には美しく見えるものも、魚や鳥はこれを見て驚いて逃げる意から》魚や雁も圧倒されるほどの美人。すぐれてあでやかな美人の形容に用いる語。閉月羞花 (しゅうか) 。