一犬(いっけん)虚(きょ)に吠(ほ)ゆれば万犬(ばんけん)実(じつ)を伝(つた)う
一人がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人はそれを真実のこととして広めてしまうということのたとえ。一犬形(かたち)に吠ゆれば百犬声に吠ゆ。一人(いちにん)虚を伝うれば万人(ばんにん)実を伝う。
一席(いっせき)ぶ・つ
大勢の聞き手に向かって演説をしたり威勢のいい話をしたりする。「環境問題について—・つ」
いっその事(こと)
1 「いっそ1」に同じ。「どうせ負ける相手なら—新人をぶつけて鍛えよう」 2 投げやりな気持ちになって、極端な事態になることを願望するさま。「—焼けてなくなればいい」
いっ‐つ・ける【言っ付ける】
[動カ下一]「いいつける」の音変化。「阿母(おっか)さんに—・けてやるぞ」〈秋声・あらくれ〉
い‐だ【委蛇/逶迱】
[ト・タル][文][形動タリ]くねくねと曲がっているさま。いい。「—たる小径」
いな【否】
[名] 1 同意しないこと。不承知。「—も応もない」 2 (「…かいなか」の形で)…でないこと。「学生か—かは問わない」
[感] 1 申し出や依頼を拒否するときに用いる語。いやだ。「再度の懇...
いく‐つ【幾つ】
1 個数・年齢の不定・不明なときにいう語。何個。何歳。「—でもいいから、あるだけください」「来年—になりますか」 2 (「いくつか」の形で)若干の数。「その品物なら—かある」 3 (「いくつも」...
いく【郁】
[人名用漢字] [音]イク(呉)(漢) 1 香りがいい。かぐわしい。「馥郁(ふくいく)」 2 文化が盛んなさま。「郁郁」 [名のり]あや・か・かおる・たかし・ふみ [難読]郁子(むべ)
いけ‐いけ【行け行け】
[名・形動]《動詞「い(行)く」の命令形を重ねた語。「イケイケ」と書くことも多い》調子に乗って怖いものなしの高揚した気分を表す語。やたらに元気がいいこと。また、そのさま。のりのり。いけいけどん...
いかん‐せ‐ん【如何せん】
[連語] 1 どうしたらよかろうか。どうしようか。「夜の已に深更なるを—」〈織田訳・花柳春話〉 2 いい方法が見いだせないことを表す。残念にも。「家を建てたいが、—地価が高くて手が出ない」