いそのかみ【石上】
奈良県天理市の石上町・布留(ふる)町の辺り。[歌枕] [枕]にある地名「布留(ふる)」に、さらにそれと同音の「降る」「振る」「古る」などにかかる。「—降るとも雨につつまめや」〈万・六六四〉...
いそのかみささめごと【石上私淑言】
江戸中期の歌論書。3巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。宝暦13年(1763)成立。歌の本質や起源などを問答体で記す。
いそのかみ‐じんぐう【石上神宮】
天理市布留町にある神社。祭神は布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)。拝殿は国宝。石上振神宮。布留社(ふるのやしろ)。
いそのかみ‐でら【石上寺】
天理市にあった寺。寺跡については、遍昭(へんじょう)・素性(そせい)ゆかりの布留の良因寺、石上にあった在原(ありわら)寺など諸説がある。[歌枕]
いそのかみ‐の‐ちゅうなごん【石上中納言】
竹取物語の登場人物で、かぐや姫に求婚する貴公子の一人。姫に燕(つばくらめ)の子安貝を求められ、自らそれを取ろうとして失敗、負傷して死ぬ。石上のまろたり。
いそ‐の‐くちあけ【磯の口明け】
資源保護・環境保全のため、禁止していた海藻や貝類の採取を解禁すること。また、その最初の日。口開(あ)け。磯開き。 [補説]採取の禁止を「磯の口止め」という。
いそのげんただきねのながわきざし【磯の源太抱寝の長脇差】
山中貞雄監督・脚本による映画の題名。昭和7年(1932)公開。山中の初監督作。出演、嵐寛寿郎、市川寿三郎、松浦築枝ほか。「長脇差」は「ながどす」とも読む。
いそ‐の‐みや【磯宮】
伊勢皇大神宮の古名。内宮の地にあった斎宮(いつきのみや)の居所ともいう。宇治宮(うじのみや)。
いそ‐はなび【磯花火】
イソマツの別名。
いそ‐はま【磯浜】
石や岩の多い浜辺。砂浜に対していう。