いい‐し・る【言ひ知る】
[動ラ四]ものの言い方を知っている。「若ければ、文もをさをさしからず、ことばも—・らず」〈伊勢・一〇七〉
いい‐しろ・う【言ひしろふ】
[動ハ四] 1 互いに言う。話し合う。「都には、いと浮かびたる事ども心のひきひき—・ふ」〈増鏡・三神山〉 2 言い争う。言い合いする。口論する。「とかく—・ひて、この御文はひき隠し給ひつれば」〈...
いい‐そ・す【言ひ過す】
[動サ四]度を越して言う。言いすごす。「かしこく教へたつるかなと思ひ給へて、我たけく—・しはべるに」〈源・帚木〉
いい‐そ・む【言ひ初む】
[動マ下二]口に出す。言いはじめる。また、はじめて言い寄る。「かりそめの戯(たはぶ)れ言をも—・め給へる人の」〈源・宿木〉
いい‐た・つ【言ひ立つ】
[動タ四] 1 ものを言いながら立っている。「物をいと久しう—・ち給へれば」〈枕・四九〉 2 言い始める。「同じくは、さらば帝の御上よりこそ—・ちなめ」〈無名草子〉 3 うわさが立つ。「いかに...
イヒチオール【(ドイツ)Ichthyol】
黄褐色の油状の液体。古代の海中生物の化石成分からとり出される。消炎・殺菌剤として使用。イクチオール。
いい‐ちぎ・る【言ひ契る】
[動ラ四]男女が互いに口に出して誓い合う。「後の世にも同じ蓮にとのみ、—・らせ給ひつつ」〈狭衣・四〉
い‐ひつ【遺筆】
故人が生前に書いておいた書画や文章など。
いい‐つ・く【言ひ付く】
[動カ四] 1 言葉をかける。言い寄る。「心かけて侍りけれど—・かむ方もなくつれなきさまに見えければ」〈後撰・恋二・詞書〉 2 男女が親しい間柄になる。「その武蔵なむ後は返り事はして—・きにけ...
いい‐ずら・う【言ひ論ふ】
[動ハ四]あれこれ言う。「綱取り掛け引こづらひありなみすれど—・ひありなみすれど」〈万・三三〇〇〉