こくり【高句麗】
「こうくり(高句麗)」の音変化。
恐ろしいもののたとえ。元寇(げんこう)のとき、高句麗の兵士が侵害をしたことから出た語で、多くは「むくり」「もくり」などとともに用いる。→蒙古高句麗(むくりこくり)
ここに‐して【此処にして】
[連語]《「し」は、ある状態にある意を表すサ変動詞「す」の連用形》ここにいて。ここにあって。「広橋(ひろはし)を馬越しがねて心のみ妹(いも)がりやりて吾(わ)は—」〈万・三五三八〉
こ‐ごし【小輿】
輿の一。台の四辺に朱塗りの高欄を巡らしただけで屋形のないもの。従者がかさを台上の人にかざす。
こ‐さび【小皺】
紙張りの烏帽子(えぼし)の、しわの小さいもの。
こし‐じ【越路】
北陸道の古称。越の国へ行く道。「恐(かしこ)みと告(の)らずありしをみ—の手向(たむけ)に立ちて妹(いも)が名告りつ」〈万・三七三〇〉
ごく‐ぶと【極太】
1 きわめて太いこと。また、そのもの。「—のペン先」 2 毛糸で、原糸6本撚(よ)りの最も太いもの。極太毛糸。
こ‐つぼ【小壺】
1 茶入れのこと。葉茶壺を大壺と称したのに対していう。 2 茶入れのうち、茄子(なす)・文琳(ぶんりん)など比較的小さいもの。
こと‐あやまり【事誤り】
事の行き違い。事のまちがい。過失。「花の香をえならぬ袖に移しもて—と妹(いも)やとがめむ」〈源・梅枝〉
ごと【如】
《比況の助動詞「ごとし」の語幹》 1 …のように。「ごとし」の連用形にあたる。「渡る日の暮れぬるが—照る月の雲隠る—沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉 2 …のようだ。「ごとし」の終止...
ごど‐いり【五度入り】
大形の酒杯のこと。杯の大きさを「度入り」で表し、三度入りを普通の杯としたことから、それより二回り大きいものをいう。大杯。