うち‐わたし【打ち渡し】
[名]「打渡状」に同じ。 [副] 1 ずっと長く。「—岸べは波にやぶるともわが名は朽(く)ちじ天の橋立」〈曽丹集〉 2 おしなべて。おおかた。「—世に許しなき関川をみなれそめけむ名こそ惜しけ...
うちわたし‐じょう【打渡状】
中世の所領争いで、施行状(しぎょうじょう)・遵行状(じゅんぎょうじょう)を受けた守護代や代官が、所領・所職などを正当な当事者に引き渡す際に交付した文書。渡状。
うち‐わた・す【打ち渡す】
[動サ四] 1 連ね並べる。かけ渡す。「安太人(あだひと)の魚梁(やな)—・す瀬を速み心は思(も)へどただに逢はぬかも」〈万・二六九九〉 2 馬を進めて、渡り越えさせる。「千鳥鳴く佐保の河門の清...
うち‐わたり【内辺】
1 内裏(だいり)。禁裏。宮中。「—などにて、はかなく見給ひけむ人を」〈源・紅葉賀〉 2 帝。天皇。「かくつれなきものから、—にも聞こし召して」〈源・総角〉
うち‐わた・る【打ち渡る】
[動ラ四] 1 橋や川を越えて向こう側へ行く。渡る。「瀬田の唐橋—・り、鏡の宿に着き給ふ」〈義経記・一〉 2 通る。行き来する。来る。「東の方より—・らせ給ひて、長押(なげし)におしかからせ給ひ...
うちわ‐だいこ【団扇太鼓】
一枚革を丸く張り、柄をつけて団扇の形にこしらえた太鼓。日蓮宗で題目を唱えるときにたたく。
うち‐わに【内鰐】
鰐足(わにあし)の一。両足のつま先を内側に向ける歩き方。内股(うちまた)。内輪(うちわ)。⇔外鰐(そとわに)。
うちわ‐ばなし【内輪話】
家族や仲間内などに関する話。また、他人に知られたくない内々の話。
うちわ‐もめ【内輪揉め】
[名](スル)一家親族の間のけんか。また、仲間どうしの争い。うちわげんか。
うちわ‐やんま【団扇蜻蜓】
サナエトンボ科のトンボ。体長7センチくらい。体は黒く、胸部前方に逆八字形の黄色紋があり、腹部の第8節に団扇状の突出物がある。幼虫は腹部全体が扇状で扁平。