うち‐くわ・す【打ち食はす】
[動サ下二]矢をしっかりと弓につがえる。「中差し取って—・せ、よっ引(ぴ)いて…ひゃうふっと射て」〈平家・一一〉
うち‐くん・ず【打ち屈ず】
[動サ変]「うちくっす」の音変化。「かかる者は、—・じたるこそあはれなれ、うたても華やかなるかな」〈能因本枕・九一〉
うち‐ぐ・す【打ち具す】
[動サ変] 1 ちゃんとそろっている。きちんと備わる。「親—・し、さしあたりて世の覚えはなやかなる御方々」〈源・桐壺〉 2 連れ立つ。たずさえる。「—・しては、つきなからむさまを思ひかへし給ふ」...
うち‐ぐもり【内曇(り)】
1 上下に雲形(くもがた)を漉(す)き出した鳥の子紙。色紙や短冊に用いる。普通は上を青く、下を紫にするが、凶事にはその反対にする。雲紙(くもがみ)。 2 京都市右京区鳴滝産の砥石(といし)。卵色...
うち‐ぐり【内刳り】
木彫り、特に木彫仏の造像技法の一。内部をくりぬき、空洞にすること。木が乾燥して割れるのを防ぐ効果がある。
うち‐ぐり【打ち栗】
かち栗を蒸し、砂糖を加え、つぶして平たくした菓子。近世、甲斐の名産。
うち‐ぐるま【内車】
1 機械の内側に装置した車輪。⇔外車(そとぐるま)。 2 自家用の人力車。
うち‐ぐるわ【内郭】
城の内部にさらに築かれた郭。また、それに囲まれた区域。→外郭(そとぐるわ)
うち‐けし【打(ち)消し】
1 そうではないと言うこと。否定。 2 文法で、1の意を表す言い方。文語では助動詞「ず」「じ」「まじ」、口語では助動詞「ない」「ぬ」「まい」などを付けて言い表す。
うちけし‐せん【打(ち)消し線】
⇒取り消し線