あかぼし‐の【明星の】
[枕]明星が明け方に出るところから「明く」または同音の「飽く」にかかる。「—明くる朝(あした)は」〈万・九〇四〉
あかめ‐しじゅうはったき【赤目四十八滝】
三重県名張(なばり)市南西部、丈六(じょうろく)川の支流滝川にかかる多数の滝。赤目不動尊がある。紅葉の名所。
あから‐ひく【赤ら引く】
[枕] 1 明るく照り映える意から「日」「朝」にかかる。「—日も暮るるまで」〈万・六一九〉 2 赤みを帯びる意から「色」「肌」にかかる。「—肌も触れずて」〈万・二三九九〉
あきかぜ‐の【秋風の】
[枕]地名の「吹上(ふきあげ)」「山吹(やまぶき)」「千江(ちえ)」などにかかる。秋風の吹く実景を表す要素が強い。「—千江の浦廻(うらみ)の」〈万・二七二四〉
あきくさ‐の【秋草の】
[枕]上代の呪術(じゅじゅつ)信仰の一つとして草を結んで幸福を祈るところから、「結ぶ」にかかる。「—結びしひもを解くは悲しも」〈万・一六一二〉
あきつ‐しま【秋津島/秋津洲/蜻蛉洲】
《古くは「あきづしま」》 大和(やまと)国の異称。また、広く日本をさす。あきつくに。あきつしまね。あきつす。「そらみつ大和の国を—とふ」〈記・下・歌謡〉
[枕]「大和」にかかる。「うまし国そ...
商(あきな)い三年(さんねん)
商売での利益を上げるまでには3年かかる、3年は辛抱せよということ。
あきやま‐の【秋山の】
[枕]秋山の紅葉が美しく照り映える意から、赤く色づいている意の「したふ」「色なつかし」にかかる。「—したへる妹(いも)」〈万・二一七〉
アキレス‐と‐かめ【アキレスと亀】
ゼノンの逆説の一。俊足のアキレスが鈍足の亀を追いかけるとき、アキレスがはじめに亀のいたところに追いついたときには、亀はわずかに前進している。ふたたびアキレスが追いかけて亀がいたところに追いついた...
あくがれ‐あり・く【憧れ歩く】
[動カ四]何かに心をひかれ、家を出てさまよう。浮かれまわる。「かかる空のけしきにより、風のさきに—・き給ふもあはれに見ゆ」〈源・野分〉