おおい‐がわ【大堰川】
京都府の桂川の上流の称。
桂川の嵐山渡月橋付近から桂橋までの称。船遊びが行われた。[歌枕]「—うかべる舟の篝火に小倉の山も名のみなりけり」〈後撰・雑三〉
おお‐つち【大地】
だいち。土地が広大なことをいう語。「—は採り尽くすとも世の中の尽くし得ぬものは恋にしありけり」〈万・二四四二〉
おお‐みそか【大晦日】
1年の最終の日。12月31日。おおつごもり。《季 冬》「—分別ばかり残りけり/許六」
おと‐ひと【弟】
おとうと。「行(わざ)友(このかみ)—に闕(か)けり」〈雄略紀〉
おし‐こ・める【押(し)込める】
[動マ下一][文]おしこ・む[マ下二] 1 押して、中のほうへ入れる。無理に入れる。押し込む。「がらくたを物置に—・める」 2 閉じ込めて外へ出さない。監禁する。「奥の部屋に—・める」 3 心に...
おとこ‐みや【男宮】
男子の皇族。皇子。親王。⇔女宮(おんなみや)。「宮に紅葉奉れ給へれば、—おはしましける程なりけり」〈源・宿木〉
おこ‐が・る【痴がる】
[動ラ四]ばからしいと思う。ばかにする。「この聞く男ども、—・りあざけりて」〈宇治拾遺・二〉
おお‐みやすんどころ【大御息所】
先帝の御息所。また、天皇の母。おおみやすどころ。「—とていますがりけるいとこなりけり」〈伊勢・六五〉
おく‐て【奥手/晩生/晩稲】
1 (晩稲)比較的遅く成熟する品種の稲。中手(なかて)・早稲(わせ)に対していう。《季 秋》「刈るほどに山風のたつ—かな/蛇笏」 2 (奥手・晩生)一般に、遅く成熟すること。 ㋐花や実のつくのが...
かい‐げつ【海月】
1 海上の空に見える月。また、海面に浮かんでいる月影。「山の端の月と共に、—も入りにけり」〈謡・鵺〉 2 クラゲの別名。〈日葡〉