こころ‐の‐こま【心の駒】
「心の馬」に同じ。「—は日に千度(ちたび)、恋しき方に走り井の」〈浄・蝉丸〉
こころ‐のこり【心残り】
[名・形動]あとに思いが残ってすっきり思い切れないこと。また、そのさま。未練。「—なのは幼い子供を残していくことだ」
こころ‐の‐さる【心の猿】
《「心猿」を訓読みにした語》煩悩(ぼんのう)が激しく抑えがたいことを、落ち着きのない猿にたとえていう語。→意馬心猿(いばしんえん)「—の悪戯にて縺初(もつれそめ)し恋の緒(いとぐち)のむかしがた...
こころ‐の‐じゅんび【心の準備】
これから起こりうる事態を予想し、それを受け止める気持ちをもっておくこと。心構え。心用意。
こころ‐の‐すぎ【心の杉】
まっすぐな心を杉にたとえていう語。また、変わらない心を常緑樹の杉にたとえていう語。「誰ぞこの三輪の檜原(ひばら)も知らなくに—の我を尋ぬる」〈新古今・恋一〉
こころ‐の‐すさび【心の遊び】
心のおもむくままに物事をすること。気まぐれ。もの好き。「—にまかせて、かく好き業するは」〈源・葵〉
こころ‐の‐せき【心の関】
1 思いが通じないで滞ることを関所にたとえていう語。「憂き人の—にうちも寝で夢路をさへぞ許さざりける」〈新千載・恋二〉 2 心の中で念じてせき止めようとすることを関所にたとえていう語。「惜しめど...
こころ‐の‐そこ【心の底】
心の奥。また、うわべからはわからない本当の心。本心。「—から愛する」
こころ‐の‐そら【心の空】
1 心を空にたとえていう語。心の中。「世をいとふ—の広ければ入る事もなき月も澄みなん」〈拾玉集・一〉 2 うわのそらになって何も手につかないこと。「さして行く山の端(は)もみなかきくもり—に消え...
こころ‐の‐たけ【心の丈】
思うことのすべて。心の深さ。思っている愛情の深さ。「—を打ち明ける」