ごん‐じ【近事】
三宝に近づいて仕える者の意で、五戒を受けた在家の信者のこと。男を近事男(なん)、女を近事女(にょ)という。
ごん‐じつ【権実】
仏語。仮のものである権と、永久不変のまことの実。権教と実教などをいう。
ごんじつ‐ふに【権実不二】
権と実とは、表向きは違うが、煎じつめれば同じものであるということ。
ごん‐じゃ【権者】
仏・菩薩(ぼさつ)が衆生を救うために仮の姿で現れたもの。権化(ごんげ)。ごんざ。⇔実者。
ごん‐じょう【言上】
[名](スル)目上の人に申し上げること。申し述べること。「御礼を—する」
ごん‐じょう【厳浄】
[名・形動ナリ] 1 おごそかで汚れのないこと。また、そのさま。「—なる楼閣」〈三国伝記〉 2 戒律などを正しく守ること。「戒律を—すべしや」〈正法眼蔵・弁道話〉
ごん・す
[動サ特活]《「ごあんす」または「ござんす」の音変化》 1 「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「夜ふけて何しに—・した」〈浄・女腹切〉 2 「居る」の意の尊敬語。いらっしゃる。「塩町辺に縁づき...
ごんすけ【権助】
《江戸時代、下男に多い名であったところから》下男。飯たき男。
ごんず
「ごんず草鞋(わらじ)」の略。
ごん‐ずい【権萃】
ミツバウツギ科の落葉高木。関東以西の雑木林に自生。枝は紫黒色をし、羽状複葉をつける。初夏、黄緑色の小花が多数つく。実は赤く、熟すと裂けて黒い種子が見える。野鴉椿。きつねのちゃぶくろ。