いじ・める【苛める/虐める】
[動マ下一] 1 弱いものを苦しめ、痛めつける。つらく当たる。さいなむ。「小犬を—・める」「同級生によってたかって—・められる」 2 ことさらに厳しく扱う。「トレーニングでからだを—・める」
りょう・ず【凌ず/陵ず】
[動サ変]ひどい目にあわせる。責めさいなむ。「恐ろしげなる鬼どもの、我身をとりどりに打ち—・じつるに」〈宇治拾遺・一五〉
か‐しゃく【呵責/呵嘖】
[名](スル)厳しくとがめてしかること。責めさいなむこと。かせき。「良心の—に苦しむ」「自分はなぐさまれる犠牲(いけにえ)、お客は—する鬼ときめました」〈倉田・出家とその弟子〉
しお・る【責る】
[動ラ四]せめさいなむ。折檻(せっかん)する。「女をばまかでさせて、蔵にこめて—・り給うければ」〈伊勢・六五〉
きざ・む【刻む】
[動マ五(四)] 1 刃物で物を細かく切る。「ネギを—・む」 2 物の形を彫りつける。彫刻する。「仏像を—・む」 3 刃物などで筋状に切れ目を入れる。また、彫ったような凹凸をつける。「文字を碑に...
せが・む
[動マ五(四)] 1 無理に頼む。しつこくねだる。「母に小遣いを—・む」 2 責めしかる。非難し苦しめる。「今—・みさいなむ事、いと見苦しかるべき事なり」〈十訓抄・七〉 →強請(ねだ)る[用法]
せめ‐ば【責(め)場】
歌舞伎などで、主要な登場人物を責めさいなむ場面。
せた・む【責む】
[動マ下二]ひどく責める。さいなむ。「とざまかうざまに—・め給ふよ」〈狭衣・一〉
せ‐ご・す
[動サ四]きびしく責める。責めさいなむ。「巾着を返せとて—・しけれども」〈咄・露がはなし・五〉
か【苛】
[常用漢字] [音]カ(呉)(漢) [訓]さいなむ いら 1 きびしい。むごい。「苛酷・苛税・苛政・苛斂(かれん)」 2 いらいらさせる。ちくちくする。「苛性」