ねたま・す【妬ます/嫉ます】
[動サ四]ねたむように仕向ける。悔しがらせる。「—・しきこゆれば、あなかしがましと」〈源・総角〉
ね‐ちょう【根帳】
元帳。台帳。「年久しき手代—をしめ」〈浮・永代蔵・三〉
ねず‐なき【鼠鳴き】
1 ネズミが鳴くこと。また、その鳴き声。ねずみなき。「うつくしきもの…雀の子の—するに踊り来る」〈枕・一五一〉 2 人がネズミの鳴き声をまねて出す声。人の注意を促したり、合図をしたりするときにす...
ぬの‐いし【布石】
道に沿うなどして、長くすえつけた敷石。ぬのしきいし。
ね‐ご・い【寝濃い】
[形][文]ねご・し[ク]《中世・近世語》ねぼうである。いぎたない。「頻(しき)りにおとづるるに—・い八千代さへ目覚めて」〈浮・一代男・七〉
ねぎし【根岸】
姓氏の一。 [補説]「根岸」姓の人物根岸英一(ねぎしえいいち)根岸吉太郎(ねぎしきちたろう)根岸鎮衛(ねぎしやすもり)
ね‐ざ・む【寝覚む】
[動マ下二]眠りから覚める。目を覚ます。「はかなくて君にわかれし後よりは—・めぬ夜なくものぞ悲しき」〈夜の寝覚・一〉
ねじけ‐がま・し【拗けがまし】
[形シク]正常ではない。ひねくれているようである。「世にまぎれたるも、—・しきおぼえもなきほどは」〈更級〉
なおなお・し【直直し】
[形シク] 1 普通である。平凡である。きわだたない。「正身(さうじみ)を、—・しくやつして」〈源・東屋〉 2 品がない。卑しい。「いとあさましう、—・しき御心なり」〈狭衣・四〉
ないこう‐の‐せだい【内向の世代】
昭和45年(1970)前後に登場した若手作家の呼称。古井由吉(よしきち)・黒井千次・小川国夫など。文芸評論家の小田切秀雄が命名。個人の内面を描く作風を批判的な意味合いで呼んだもの。